西国三十三所巡礼のご案内 <滋賀県編①>

滋賀県には第十二番から十四番、三十番から三十二番の札所があります。
今回は滋賀県内にある第十二番札所「岩間山 正法寺 (岩間寺)」、第十三番札所「石光山 石山寺」、第十四番札所「長等山 三井寺」をご案内します。

岩間寺は、岩間山の標高443mにあり、松尾芭蕉が「古池や蛙飛び込む水の音」を詠んだと伝えられる池があることで有名です。
樹齢350年と伝わる大銀杏、夫婦桂、ぼけ封じ観音、西国三十三所の御砂ふみ道場などがあり、見応えのあるお寺です。
境内近くに駐車場があり、本堂までは舗装されています。車いすの方でも参拝できますが、本堂へは階段を上る必要があります。納経所も本堂の中にあるので、階段下から参拝して同行の方に本堂へ御朱印をいただいてもらいましょう。

石山寺は、平安時代に清水寺と長谷寺と並び三観音と言われた霊験あらたかな観音霊場です。また、昨年の大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で大泉洋さんが演じられた源頼朝の寄進で創建された東大門があり、紫式部が「源氏物語」の構想を得た寺です。
紫式部が源氏物語を起筆した源氏の間がある本堂は、滋賀県最古の木造建築物で、内陣は平安時代中期、外陣は淀君が寄進されて増築されました。
本堂へは急な階段を上る必要があります。お寺の方にお聞きすると、山門を入って右手にある寺務所で車いすであることを伝えると、防災用道路を車で本堂の側まで行くことができるそうです。こちらのお寺も本堂と納経所は階段を上る必要があり、階段下から参拝して同行の方に本堂へ御朱印をいただいてもらいましょう。

三井寺は、東大寺、興福寺、延暦寺とともに日本四箇大寺の一つです。「るろうに剣心」「鬼平犯科帳」をはじめ多くの映画やドラマのロケ地にもなっています。
豊臣秀吉の正室北の政所によって再建された国宝の金堂には、本尊弥勒菩薩他、様々な仏像が展示されており、見応えがあります。
また、観音堂の側には観月舞台と展望台があり、観月舞台は桜の季節になると床にアクリル板を張り、夜桜のリフレクションを楽しめるそうです。展望台からは琵琶湖を一望できます。
観音堂へは緩やかな坂と階段がありますが、車いすの方は拝観受付で車いすであることを伝えると、観音堂の近くまで車で行けます。そこから観音堂までは砂利道を通って階段を上る必要がありますので、観音堂の側での参拝も難しいです。階段下から参拝して同行の方に御朱印をいただいてもらいましょう。

次回は京都府にある今熊野観音寺 (観音寺)、清水寺、六波羅蜜寺をご紹介します。

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