西国三十三所巡礼のご案内 <和歌山編>

和歌山県には、第一番札所の「那智山 青岸渡寺」、第ニ番札所の「紀三井山 金剛宝寺(紀三井寺)」、第三番札所の「風猛山 粉河寺」の3札所あります。

第一番札所の青岸渡寺は、熊野三山の一つで1590年に豊臣秀吉によって再建されました。
標高350mにあり、大門坂からは約2kmありますが、熊野古道の雰囲気を少し体感することができます。
車いすの方は、本堂のすぐそばまで車で行くことができます。境内は石畳ですが、車いすでも移動は可能です。
青岸渡寺の駐車場からは、写真でよく見る那智の滝と三重塔を眺めることができます。
熊野那智大社は青岸渡寺のすぐ隣にあるので、皆さんこちらも参拝されています。

第ニ番札所の紀三井寺は、紀州にある、三つの井戸があるお寺ということで、紀三井寺と名付けられたと言われています。
室町時代に建立された朱色鮮やかな桜門をくぐると、本堂まで続く結縁坂(けちえんざか)と呼ばれる縁結びの231段の石段があります。
車いすの方は今年設置されたケーブカーで中腹まで行くことができますし、車でも中腹まで行くことができます。中腹から本堂まではエレベーターで上がります。
本堂からは、和歌山市内、和歌の浦、淡路島まで見渡せる素晴らしい景色を楽しむことができます。
本堂の反対側には仏殿があり、2008年に開眼の高さ12mある大千手十一面観世音菩薩像があります。

第三番札所の粉河寺には、駅から山門までは「粉河とんまか通り」があります。
山門から本堂までは長い参道が続きます。途中には中門もあります。
本堂は1720年に建立され、とても大きく立派です。本堂の前には桃山時代の枯山水の庭園があり、本堂と合わさった素晴らしい景観を楽しむことができます。
車いすの方は、本堂のすぐそばまで車で行くことができます。
本堂で読経するには階段を上ることになりますが、納経所で車いすの方の巡礼方法をお聞きすると、お賽銭や納札は同行の方が代わりに入れて、階段の下で読経されても良いそうです。

次回は大阪南部にある施福寺と葛井寺をご紹介します。

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